契約妻ですが、とろとろに愛されてます
「責任を持って柚葉さんはタクシーに乗せるからここは大丈夫よ?」


玲子先生にまで言われて琉聖さんはしぶしぶ頷いた。


「マンションに着いたら携帯に電話しろよ」


「はいっ」


私が元気よく返事をすると、複雑な顔をして琉聖さんが出て行った。


「凄く愛されちゃてるのね?」


玲子先生に冷やかされて、顔が火照って来た。


「えっと……そ、そうだと思いますか?」


出会った時からこんな感じだから分からない。


「小さい頃から琉聖さんを知っているけど、こんなに世話好きではなかったわ むしろ彼女にそっけなかった印象だけど」


しばらくして玲子先生がタクシー乗り場まで付き合ってくれた。


「ちゃんと薬を飲んでね それからまだ無理しないこと」


今度、病院へ来るのは結果が悪くなければ一週間後でよいと言われ私は嬉しそうに微笑んだ。


玲子先生に見送られて、タクシーに乗り込むと琉聖さんのマンションへ向かった。



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