契約妻ですが、とろとろに愛されてます
病院へ近づくと、私は泣きながら拒否してしまった。本当に自分らしくない。琉聖さんに迷惑をかけていると言うのに……。


琉聖さんは仕方なく、自宅マンションへ私を連れて行ってくれた。


「玲子を呼んだ 玲子の判断しだいでは入院だからな」


琉聖さんにそう言われて私は避けるように布団をかぶった。


こんな身体、嫌……。


十分もしないうちに玲子先生が来た。


私の赤くなった目を見て、大きくため息を吐いている。隣に立つ琉聖さんの表情も硬い。


「ちゃんと薬を飲んでいなかったの?」


玲子先生が私の腕を取り脈を測っている。


「一日だけ」


「退院をさせるのはまだ早かったようね」


「え……?」


「ちゃんと自己管理が出来ないのなら入院をした方が良いわ」


玲子先生の言葉にショックを受けながら視線は琉聖さんに移る。


「俺もその方がいいと思う」


琉聖さんの言葉に更にショックを受ける。でも琉聖さんの気持ちを考えたら納得するしかない。でも、入院は嫌……。


「明日までに良くならなかったら入院よ」


玲子先生に言われて、小さく頷いた私だった。
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