契約妻ですが、とろとろに愛されてます
五時半の就業時間が終わると、私達は急いで更衣室に向かった。
今日の麻奈はいつもよりおしゃれをしていた。
身長がすらりと高く、切れ長の綺麗な目で美人だから何を着ても様になっているけれど。
夏の装いにぴったりな涼しげなレモンイエローのノースリーブのトップスに白の短めのスカートに着替えて、鏡を覗き込むようにして早くもお化粧を直している。
今朝は今日の約束をすっかり忘れていたからクローゼットの中から適当に選んで着てきた。
麻奈と出掛けるんだったらもっとおしゃれをしてくれば良かったな。
そんなことを考えながらオフホワイトのパフスリーブ袖のブラウスと膝丈の黒いハーフパンツに急いで着替える。
「ゆず、そのブラウス、可愛いね」
「ありがと」
V字の襟ぐりは大きなフリル、女性らしい柔らかなデザインが気に入っている。
適当に着てきたけれど、お気に入りのブラウスを褒められて、笑みを浮かべると化粧ポーチをバッグから取り出した。
******
私達の会社は新橋にある。その駅近辺で食事をするのかと思っていたけれど、麻奈は地下鉄の駅に向かっていた。
麻奈に引っ張られるようにして電車に乗せられて降りた所は赤坂駅。
「麻奈ちゃん?」
ここは麻奈の恋人の会社がある赤坂……。
うきうきと隣を歩く麻奈が私を見て不敵な笑みを浮かべる。
「いいから、いいから この先に美味しいお店があるのよ」
もしかして……と半信半疑の私の手を麻奈は引っ張り、目的の店を目指した。
麻奈に案内された店は、白と黒を基調としたモダンでステキなインテリアのお店だった。落ち着いた雰囲気で少し高そう。
「おまたせ~」
麻奈は男性が四人と女性が二人座っている席に近づくと言葉をかけた。
「俺たちも今着たばかりだから」
そう言ったのは麻奈の恋人 北野 修二さん。
大手の会社に勤めて、まだ若いのに課長の地位にいるエリート。
彼の勤めている会社の子会社が私達の勤めている会社。
修二さんが私達の会社に所用で来社した時に、麻奈に一目ぼれして付き合い始めた。
もうすぐふたりは付き合って二年目になろうとしている。
今日の麻奈はいつもよりおしゃれをしていた。
身長がすらりと高く、切れ長の綺麗な目で美人だから何を着ても様になっているけれど。
夏の装いにぴったりな涼しげなレモンイエローのノースリーブのトップスに白の短めのスカートに着替えて、鏡を覗き込むようにして早くもお化粧を直している。
今朝は今日の約束をすっかり忘れていたからクローゼットの中から適当に選んで着てきた。
麻奈と出掛けるんだったらもっとおしゃれをしてくれば良かったな。
そんなことを考えながらオフホワイトのパフスリーブ袖のブラウスと膝丈の黒いハーフパンツに急いで着替える。
「ゆず、そのブラウス、可愛いね」
「ありがと」
V字の襟ぐりは大きなフリル、女性らしい柔らかなデザインが気に入っている。
適当に着てきたけれど、お気に入りのブラウスを褒められて、笑みを浮かべると化粧ポーチをバッグから取り出した。
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私達の会社は新橋にある。その駅近辺で食事をするのかと思っていたけれど、麻奈は地下鉄の駅に向かっていた。
麻奈に引っ張られるようにして電車に乗せられて降りた所は赤坂駅。
「麻奈ちゃん?」
ここは麻奈の恋人の会社がある赤坂……。
うきうきと隣を歩く麻奈が私を見て不敵な笑みを浮かべる。
「いいから、いいから この先に美味しいお店があるのよ」
もしかして……と半信半疑の私の手を麻奈は引っ張り、目的の店を目指した。
麻奈に案内された店は、白と黒を基調としたモダンでステキなインテリアのお店だった。落ち着いた雰囲気で少し高そう。
「おまたせ~」
麻奈は男性が四人と女性が二人座っている席に近づくと言葉をかけた。
「俺たちも今着たばかりだから」
そう言ったのは麻奈の恋人 北野 修二さん。
大手の会社に勤めて、まだ若いのに課長の地位にいるエリート。
彼の勤めている会社の子会社が私達の勤めている会社。
修二さんが私達の会社に所用で来社した時に、麻奈に一目ぼれして付き合い始めた。
もうすぐふたりは付き合って二年目になろうとしている。