契約妻ですが、とろとろに愛されてます
再び
一週間が経ち、金曜日になった。
いつもと同じ金曜日のはずだった。
パソコンに伝票を入力していると入口のドアの向こうでざわめきが聞こえてきた。
「なんかうるさいね?」
隣の麻奈が手を止めて言う。
「うん、お偉方が慌てているみたいだね?」
口は開くけど、私はキーボードを打つ手を止めない。
「さっき親会社の副社長が視察に来るって課長が言っていたわよ」
目の前の席に座る相良 佳美先輩が顔に片手を持って行き小声で言う。
「え……」
副社長と聞いて、キーボードを打つ手が止まる。
「柚葉、どうしたの?興味あるの?」
麻奈が横から身を乗り出して聞いてくる。
真宮 琉聖さんに会ったことを彼女に話していなかった。
「ううん……」
「親会社の副社長って言ったら真宮 琉聖さんだわ」
「片山さん 詳しいのね」
佳美先輩が麻奈を感心したように見ている。
「はい!彼が真宮さんの大学時代からの友達なんです」
「あら、世間は狭いわね」
「真宮副社長って超イケメンらしいですよ 日本人離れしてる容姿で素敵な人だって」
麻奈……日本人離れしてるって言うか外人そのものなんだけど……。
忘れようとしていた真宮さんの整った顔を思い出してしまう。
いつもと同じ金曜日のはずだった。
パソコンに伝票を入力していると入口のドアの向こうでざわめきが聞こえてきた。
「なんかうるさいね?」
隣の麻奈が手を止めて言う。
「うん、お偉方が慌てているみたいだね?」
口は開くけど、私はキーボードを打つ手を止めない。
「さっき親会社の副社長が視察に来るって課長が言っていたわよ」
目の前の席に座る相良 佳美先輩が顔に片手を持って行き小声で言う。
「え……」
副社長と聞いて、キーボードを打つ手が止まる。
「柚葉、どうしたの?興味あるの?」
麻奈が横から身を乗り出して聞いてくる。
真宮 琉聖さんに会ったことを彼女に話していなかった。
「ううん……」
「親会社の副社長って言ったら真宮 琉聖さんだわ」
「片山さん 詳しいのね」
佳美先輩が麻奈を感心したように見ている。
「はい!彼が真宮さんの大学時代からの友達なんです」
「あら、世間は狭いわね」
「真宮副社長って超イケメンらしいですよ 日本人離れしてる容姿で素敵な人だって」
麻奈……日本人離れしてるって言うか外人そのものなんだけど……。
忘れようとしていた真宮さんの整った顔を思い出してしまう。