契約妻ですが、とろとろに愛されてます
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数日はのんびりと琉聖さんに与えられた仕事をこなして過ごし、私は退屈することも無く毎日が充実していた。


「ゆず、今日は病院だろう?」


朝食を食べている時に琉聖さんが言った。


病院と聞くだけで私はうんざりとした顔になってしまう。


「そうだったね……」


私の気持ちをくみ取った琉聖さんは苦笑いを浮かべた。


「今日は付いて行ってやれないんだ お袋に付き添いを頼もうか?」


「大丈夫、貴子さん忙しいし帰りにお姉ちゃんの所に行って来たいの 行ってもいい?」


籍を入れてからちゃんと報告していないので近いうちに行こうと思っていた。


「ああ、家に行くのは久しぶりだろう?今日は泊まってくるといいよ 明日は土曜日だから迎えにいける」


「ありがとう 琉聖さんっ」

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