契約妻ですが、とろとろに愛されてます

副社長の妻

少し経つと桜木さんが私を呼びに来た。


桜木さんに付いて行った場所はエレベーターで降りて、三階にある本格的な写真スタジオのような設備の部屋。


「すごいですね……会社にあるなんて……」


私はスタジオのような部屋を見て目がまん丸くなる。


「我社は出張が多いので、パスポート切れにならないように写真の設備も整えてあるんですよ その他の撮影も頻繁にありますし 彼は広報の山田です」


桜木さんが紹介した彼は二十代後半くらいの青年だった。


「山田さん、よろしくお願いします」


私は山田さんに頭を下げて挨拶した。

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