契約妻ですが、とろとろに愛されてます
******
写真を撮り終えて桜木さんの案内で副社長室に戻った私はソファに座る人を見て一瞬足を止めた。
楽しそうに笑みを浮かべた修二さんが座っていた。話が盛り上がったていたみたいに和やかな雰囲気。
「やあ、柚葉ちゃん」
「こんにちは 修二さん」
琉聖さんにソファの隣に来るように手招きされて、いそいそと隣に座る。
私の後から入ってきた桜木さんは琉聖さんに先ほど撮った小さな証明写真を見せる。
証明写真は三枚あった。その他にも普通の写真サイズが一枚。
「パスポートってその大きさの写真が必要なんですね」
何も知らない私が言うと修二さんが「その大きさの写真?」と言った。
修二さんが私に聞いている間に琉聖さんは証明写真でない一枚を財布の中へ入れている。
「あっ!どうして……?」
それを目撃して小さな声をあげた。
「予備とスナップ写真は俺用だ」
「いいな~ 俺も柚葉ちゃんの写真欲しいな~」
修二さんがねだりふざけて言うと琉聖さんが切れ長の目で睨む。
「お前になんかやらない それに俺の奥さんに柚葉ちゃんはないだろう?その言い方、やめろ」
「嫌だね、くれないんなら副社長の財布の中に愛妻の写真が入っていると全社員に社内メールするぞ」
修二さんが琉聖さんをからかっているのを見るのは楽しい。
「やればいい そんなことをしてもなんとも思わない それどころか女除けになる」
え……?結婚したのにまだ女の人が寄ってくるの……?
琉聖さんの顔を見ると、失言したと焦ったような顔。
「嫉妬なんかしないです」
そう、私を愛してくれているから嫉妬なんてしない。
琉聖さんは小さく吹き出すように笑う。
「嫉妬して欲しくなった……」
ボソッと呟く声は私の胸とトクンと高鳴らせた。
写真を撮り終えて桜木さんの案内で副社長室に戻った私はソファに座る人を見て一瞬足を止めた。
楽しそうに笑みを浮かべた修二さんが座っていた。話が盛り上がったていたみたいに和やかな雰囲気。
「やあ、柚葉ちゃん」
「こんにちは 修二さん」
琉聖さんにソファの隣に来るように手招きされて、いそいそと隣に座る。
私の後から入ってきた桜木さんは琉聖さんに先ほど撮った小さな証明写真を見せる。
証明写真は三枚あった。その他にも普通の写真サイズが一枚。
「パスポートってその大きさの写真が必要なんですね」
何も知らない私が言うと修二さんが「その大きさの写真?」と言った。
修二さんが私に聞いている間に琉聖さんは証明写真でない一枚を財布の中へ入れている。
「あっ!どうして……?」
それを目撃して小さな声をあげた。
「予備とスナップ写真は俺用だ」
「いいな~ 俺も柚葉ちゃんの写真欲しいな~」
修二さんがねだりふざけて言うと琉聖さんが切れ長の目で睨む。
「お前になんかやらない それに俺の奥さんに柚葉ちゃんはないだろう?その言い方、やめろ」
「嫌だね、くれないんなら副社長の財布の中に愛妻の写真が入っていると全社員に社内メールするぞ」
修二さんが琉聖さんをからかっているのを見るのは楽しい。
「やればいい そんなことをしてもなんとも思わない それどころか女除けになる」
え……?結婚したのにまだ女の人が寄ってくるの……?
琉聖さんの顔を見ると、失言したと焦ったような顔。
「嫉妬なんかしないです」
そう、私を愛してくれているから嫉妬なんてしない。
琉聖さんは小さく吹き出すように笑う。
「嫉妬して欲しくなった……」
ボソッと呟く声は私の胸とトクンと高鳴らせた。