契約妻ですが、とろとろに愛されてます
******
琉聖Side
「ゆず、柚葉?」
部屋は暗く、シーンと静まっている。
「ゆず?いないのか?」
そんなはずはないと、リビングルームの壁に手を伸ばす。電気が点くと、ソファに丸くなった柚葉を見つけた。
「ゆず!」
駆け寄り柚葉の身体を揺さぶると「ん……」と小さく返事をする。
「ゆず、具合が悪いのか!?」
別れた時のスーツ姿のままでソファに眠っていた柚葉は俺の声にハッと目を開けた。
「帰ってからずっとここで寝ていたのか?」
室内は暖房が入っていたが、毛布でも掛けておらず寒かっただろうに。
柚葉は慌てて起き上がると俺をびっくりした顔で見ている。
「琉聖さん……お帰りなさい」
「驚かせないでくれ、体調が悪いのか?」
俺は柚葉の額に手を伸ばした。熱は無いようで安堵する。
「眠くてうたた寝しちゃった なんでもないよ 大丈夫」
額に伸ばした手を柚葉は両手で掴むとにっこり笑って立ち上がった。
琉聖Side
「ゆず、柚葉?」
部屋は暗く、シーンと静まっている。
「ゆず?いないのか?」
そんなはずはないと、リビングルームの壁に手を伸ばす。電気が点くと、ソファに丸くなった柚葉を見つけた。
「ゆず!」
駆け寄り柚葉の身体を揺さぶると「ん……」と小さく返事をする。
「ゆず、具合が悪いのか!?」
別れた時のスーツ姿のままでソファに眠っていた柚葉は俺の声にハッと目を開けた。
「帰ってからずっとここで寝ていたのか?」
室内は暖房が入っていたが、毛布でも掛けておらず寒かっただろうに。
柚葉は慌てて起き上がると俺をびっくりした顔で見ている。
「琉聖さん……お帰りなさい」
「驚かせないでくれ、体調が悪いのか?」
俺は柚葉の額に手を伸ばした。熱は無いようで安堵する。
「眠くてうたた寝しちゃった なんでもないよ 大丈夫」
額に伸ばした手を柚葉は両手で掴むとにっこり笑って立ち上がった。