契約妻ですが、とろとろに愛されてます
「眠るならベッドで眠らなければだめだろう?それにいつから眠っていたんだ?」


琉聖さんは厳しい視線を投げかけ聞こうとした。


外出から戻ってすぐに寝たと知ったら心配するに違いない。


「ん……」


ちゃんと言うべきか私は迷ってすぐに返事が出来なかった。


きまずい雰囲気がその場に漂う。


すると琉聖さんは肩を竦めてから立ち上がって言った。


「まだ眠いか?もう一度眠る?」


「ううん もう眠くないから お腹空いたから何か作るね」


「ゆずは風呂に入ってこいよ 俺が作るから」


刃物禁止令が出ているせいで、琉聖さんに迷惑をかけてしまう。


「簡単なのなら手伝えるから……」


琉聖さんは私の両肩を掴むと、バスルームの方へ数歩歩かせた。


「いいから、ゆっくり入ってこいよ」


私は仕方なくバスルームに向かうことにした。
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