契約妻ですが、とろとろに愛されてます
琉聖Side


キッチンで薬を飲み終わった柚葉の後ろから腰に腕を回した。


「琉聖さん」


「薬?」


「はい お風呂上りの琉聖さん、何か飲みますか?」


俺の腕の中で身体の向きを変えて上を向く。


「柚葉がいいな」


唇に軽くキスを落とす。


「私は飲み物じゃありません」


真面目な顔をして言う柚葉を笑う。


「俺にとって飲み物かもしれない 柚葉は」


自分の人生を潤してくれる存在だ。


「ビール飲みますか?」


俺の腕から抜け出て冷蔵庫に行こうとする所を抱き上げる。

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