契約妻ですが、とろとろに愛されてます

琉聖Ｓｉｄｅ


愛しい柚葉を抱きしめて俺は眠った。腕の中の柚葉はぐっすり眠っているようで、俺が身体を起こしても眠っていた。


昨晩、戻って来ると柚葉はドレスを脱ぎすぐにベッドに入った。パーティーで疲れさせてしまったようだ。


定期検診も欠かさずに行っている。薬もしっかり飲んでいる。普段は疲れさせないように気を付けている。


だが、以前にもまして柚葉の顔色は悪いし調子が悪く見える。俺が側に居る時にはそんなそぶりは見せないが、俺には空元気のように見えた。


確か、一週間前に検査をしたな。結果が出る頃だろう。


今日は土曜日か……玲子は医局につめているのだろうか……後で聞くか……。


考えながら柚葉の頬にかかる一房の髪を静かに払う。


早朝の五時をまわったばかりで、外は夜みたいに真っ暗だ。


こんな時間に目を覚ましたのは訳がある。


キスで起こしたくなる衝動を抑え、俺はベッドを抜け出すと、部屋を後にした。