契約妻ですが、とろとろに愛されてます
悪化
******
琉聖Side
救急車で集中治療室に運ばれた柚葉はすぐに治療が始められたがまだ意識は戻っていない。
落ちつきなく廊下をうろつくしか出来ない俺自身に苛立ちが増してくる。こんなにも無力だと感じたことはなかった。
そこへ連絡を受けた美紀さんと慎君、親父たちが来た。
「どうなんですか?」
慎君に付き添われた美紀さんが涙を堪えて俺に聞く。
「こんなことになって申し訳ありません……今はまだ……」
自分が側にいたのに柚葉は倒れてしまった。
なぜ気がつかなかった?
なぜ言ってくれなかった……?
集中治療室の扉が開いて玲子と看護師が出てきた。
「柚葉は!?」
その場にいた者たちが玲子に近づく。
「悪化しています 先日の血液検査が今日手元に届き、連絡をしようとした所へ柚葉さんは運ばれて……今後の検査次第では……骨髄移植が必要になるかもしれません」
玲子は眉根を寄せ、悔しそうな表情を見せた。
「悪化だと!?柚葉の病気が悪化していると言うのか!?そんなバカな!」
俺は一瞬目の前が真っ暗になった。ガクッと力を失った身体を壁に手を付いて支える。
落ち着かなければ。落ち着いて何が出来るか良く考えるんだ。
柚葉を絶対に助ける。
琉聖Side
救急車で集中治療室に運ばれた柚葉はすぐに治療が始められたがまだ意識は戻っていない。
落ちつきなく廊下をうろつくしか出来ない俺自身に苛立ちが増してくる。こんなにも無力だと感じたことはなかった。
そこへ連絡を受けた美紀さんと慎君、親父たちが来た。
「どうなんですか?」
慎君に付き添われた美紀さんが涙を堪えて俺に聞く。
「こんなことになって申し訳ありません……今はまだ……」
自分が側にいたのに柚葉は倒れてしまった。
なぜ気がつかなかった?
なぜ言ってくれなかった……?
集中治療室の扉が開いて玲子と看護師が出てきた。
「柚葉は!?」
その場にいた者たちが玲子に近づく。
「悪化しています 先日の血液検査が今日手元に届き、連絡をしようとした所へ柚葉さんは運ばれて……今後の検査次第では……骨髄移植が必要になるかもしれません」
玲子は眉根を寄せ、悔しそうな表情を見せた。
「悪化だと!?柚葉の病気が悪化していると言うのか!?そんなバカな!」
俺は一瞬目の前が真っ暗になった。ガクッと力を失った身体を壁に手を付いて支える。
落ち着かなければ。落ち着いて何が出来るか良く考えるんだ。
柚葉を絶対に助ける。