契約妻ですが、とろとろに愛されてます

「ごめんなさい……やっぱり……いいです……ここにいます……」


だめだ……琉聖さんに迷惑かけてはいけないんだ……。


退院するなんて無理な話だとわかっている。


「貴方は治るのよ？弱気にならないで」


玲子先生は私の目をじっと見て暗示をかけるみたいに言った。


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琉聖Ｓｉｄｅ


会議が終わり、オフィスに戻るとちょうど携帯が鳴った。


『玲子です』


「君からの電話は驚くよ」



玲子から電話がかかってくると柚葉に良くないことが起きたのかと不安になる。


『今日柚葉さんの回診しました　ちょっと気になって……』


「気になった？悪化したのか？」


『それは……いいえ……柚葉さん、家に帰りたいと言ったの。でもその後すぐにやっぱりここにいるって……彼女の心の中の葛藤がよくわかるの。このままだと治療にも影響があるわ』