契約妻ですが、とろとろに愛されてます
我が家
三日後の土曜日に私は一時退院となった。
体力の落ちた私は車椅子で移動だと思っていた。そんなところへいきなり琉聖さんに抱き上げられる。
「琉聖さんっ く、車イス……」
「抱いた方が早い」
琉聖さんはきっぱり言い切り、私に有無を言わさず歩き始めた。
病室から車までの行く途中、私は恥ずかしくて琉聖さんの胸に顔をうずめていた。
恥ずかしいのもあるけれど、胸がドキドキしてこんな身体なのに高鳴りを抑えられない。こんなことなら車イスの方が良かった……。
「そんなに恥ずかしがらないでいいだろう? 夫なんだから君を抱ける特権だ それに誰も俺達を見ていない」
見られていないはずがないのに……。
背が高く端麗な顔の琉聖さんはどこへ行っても目立つ存在なのだから。
病院のエントランスにつけられた琉聖さんの車の助手席に座るとホッと吐息が漏れた。
四ヶ月ぶりの外に、例え車の中で家に向かうだけでも嬉しかった。
入院した時、クリスマスだった……今はもう桜が咲く時期が終わってしまった……。
何もしないまま月日が経ってしまったのを実感して私は落ち込みそうになる。
体力の落ちた私は車椅子で移動だと思っていた。そんなところへいきなり琉聖さんに抱き上げられる。
「琉聖さんっ く、車イス……」
「抱いた方が早い」
琉聖さんはきっぱり言い切り、私に有無を言わさず歩き始めた。
病室から車までの行く途中、私は恥ずかしくて琉聖さんの胸に顔をうずめていた。
恥ずかしいのもあるけれど、胸がドキドキしてこんな身体なのに高鳴りを抑えられない。こんなことなら車イスの方が良かった……。
「そんなに恥ずかしがらないでいいだろう? 夫なんだから君を抱ける特権だ それに誰も俺達を見ていない」
見られていないはずがないのに……。
背が高く端麗な顔の琉聖さんはどこへ行っても目立つ存在なのだから。
病院のエントランスにつけられた琉聖さんの車の助手席に座るとホッと吐息が漏れた。
四ヶ月ぶりの外に、例え車の中で家に向かうだけでも嬉しかった。
入院した時、クリスマスだった……今はもう桜が咲く時期が終わってしまった……。
何もしないまま月日が経ってしまったのを実感して私は落ち込みそうになる。