契約妻ですが、とろとろに愛されてます
「修二のお気に入りのゆずを連れてきたわよ」
そう言った麻奈は彼女の後ろで戸惑っている私を修二さんの前に押し出す。
「こ、こんばんは 修二さん」
目と目が合って急いで頭を下げる。
「こんばんは 今日は飲み会に参加してくれて嬉しいよ 野郎共が柚葉ちゃんをひと目見たいって言ってね」
修二さんは優しい笑みを浮かべて、ふんわり微笑む。
「え……」
「ごめん、修二、ゆずに何も話してないの 言ったら来てくれないから」
麻奈が苦笑いを浮かべながら説明している。
「そっか~ ごめんね 柚葉ちゃん 俺の部署の後輩で良い奴らだから気兼ねなく、ね?」
「北野課長~ 奴らって私たちもですか~」
親しみやすそうなふたりの女性が笑いながら言い、私達にイスを勧めてくれる。
その女性達は修二さんと同じ部署で、ふたりとも感じの良い印象を受ける。
そして修二さん以外の男性は少し年下のよう。
「北野課長の言うとおり麻奈さんは綺麗だし、柚葉さんは可愛いですね」
私の斜め前に座っている男性が言う。
銀縁のめがねが似合っていて、モテそうな人だ。
******
「え~っ 毎朝、お茶当番があるの~?」
会話が弾み、私達の会社の話題になると麻奈の隣に座っている美香子さんが驚く。
「うちはセルフよ セルフ。時代遅れだわ 親会社を見習うべきね」
「俺は柚葉ちゃんに毎朝コーヒーを持ってきて欲しいな」
テーブルに身を乗り出し気味で言ったのは、みんなから浩太と呼ばれていてこの中で一番若そうな人。
「あ……無理ですよ うちの会社はお茶ですから」
私はにっこり浩太さんに微笑んだ。
そう言った途端、周りのみんなが爆笑する。
コーヒーと言ったが、皆は「会社が違うのに」とそんな言葉を期待していたらしく、私は「うちの会社はお茶だ」と言ったのがウケてしまったらしい。後で、麻奈に教えてもらった。
この時はどうして皆が笑っているのかわからない私はキョトンとなった。
「柚葉ちゃん可愛すぎる!」
隣に座っている恵美さんが私に抱きつきそうな勢いで言う。
「加治木君あきらめなさい」
その隣の美香子さんがお腹を抑えて笑っている。
そんな話がされていても、なぜ笑っているの私にはわからなかった。
そう言った麻奈は彼女の後ろで戸惑っている私を修二さんの前に押し出す。
「こ、こんばんは 修二さん」
目と目が合って急いで頭を下げる。
「こんばんは 今日は飲み会に参加してくれて嬉しいよ 野郎共が柚葉ちゃんをひと目見たいって言ってね」
修二さんは優しい笑みを浮かべて、ふんわり微笑む。
「え……」
「ごめん、修二、ゆずに何も話してないの 言ったら来てくれないから」
麻奈が苦笑いを浮かべながら説明している。
「そっか~ ごめんね 柚葉ちゃん 俺の部署の後輩で良い奴らだから気兼ねなく、ね?」
「北野課長~ 奴らって私たちもですか~」
親しみやすそうなふたりの女性が笑いながら言い、私達にイスを勧めてくれる。
その女性達は修二さんと同じ部署で、ふたりとも感じの良い印象を受ける。
そして修二さん以外の男性は少し年下のよう。
「北野課長の言うとおり麻奈さんは綺麗だし、柚葉さんは可愛いですね」
私の斜め前に座っている男性が言う。
銀縁のめがねが似合っていて、モテそうな人だ。
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「え~っ 毎朝、お茶当番があるの~?」
会話が弾み、私達の会社の話題になると麻奈の隣に座っている美香子さんが驚く。
「うちはセルフよ セルフ。時代遅れだわ 親会社を見習うべきね」
「俺は柚葉ちゃんに毎朝コーヒーを持ってきて欲しいな」
テーブルに身を乗り出し気味で言ったのは、みんなから浩太と呼ばれていてこの中で一番若そうな人。
「あ……無理ですよ うちの会社はお茶ですから」
私はにっこり浩太さんに微笑んだ。
そう言った途端、周りのみんなが爆笑する。
コーヒーと言ったが、皆は「会社が違うのに」とそんな言葉を期待していたらしく、私は「うちの会社はお茶だ」と言ったのがウケてしまったらしい。後で、麻奈に教えてもらった。
この時はどうして皆が笑っているのかわからない私はキョトンとなった。
「柚葉ちゃん可愛すぎる!」
隣に座っている恵美さんが私に抱きつきそうな勢いで言う。
「加治木君あきらめなさい」
その隣の美香子さんがお腹を抑えて笑っている。
そんな話がされていても、なぜ笑っているの私にはわからなかった。