契約妻ですが、とろとろに愛されてます
琉聖Side
買った服をすべてここに置いておきたいと言われ内心驚く。
「かまわないが」と言ったが、柚葉の言葉に眉を顰(ひそ)める。
なぜ持って帰らないんだ?
普通なら買ってもらった物はしっかりと持ち帰り、鏡の前でファッションショーでもするんじゃないか?以前付き合っていた女たちはそうしていた。
柚葉は買った荷物を開けようともしない。
「ありがとうございます」
ホッとしたように微笑んだ柚葉はバッグを手にしている。
俺はリビングルームに彼女を待たせると、書斎の机に置かれた紙袋を持った。紙袋の中身は1500万円。この金を何に使うのか気になる俺だった。
******
三〇分後、築年数がかなり経ったと思われる一軒家の前に車を停めた。
「ありがとうございました」
送ってもらった礼を柚葉は言うと、車から降りそのまま去ろうとした
大事な1500万を忘れているらしい。
「柚葉!」
俺の声に柚葉が立ち止まり振り返る。
車から降りた俺は少し近づくと、柚葉へ紙袋を放り投げる。
とっさに手を広げた柚葉は紙袋をキャッチし、その重さによろけている。
「あ……」
紙袋の中身を思い出したようだ。
「また連絡する」
ポカンと口をあけている柚葉にフッと口の端を上げて笑い、俺は車に乗り込んだ。
買った服をすべてここに置いておきたいと言われ内心驚く。
「かまわないが」と言ったが、柚葉の言葉に眉を顰(ひそ)める。
なぜ持って帰らないんだ?
普通なら買ってもらった物はしっかりと持ち帰り、鏡の前でファッションショーでもするんじゃないか?以前付き合っていた女たちはそうしていた。
柚葉は買った荷物を開けようともしない。
「ありがとうございます」
ホッとしたように微笑んだ柚葉はバッグを手にしている。
俺はリビングルームに彼女を待たせると、書斎の机に置かれた紙袋を持った。紙袋の中身は1500万円。この金を何に使うのか気になる俺だった。
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三〇分後、築年数がかなり経ったと思われる一軒家の前に車を停めた。
「ありがとうございました」
送ってもらった礼を柚葉は言うと、車から降りそのまま去ろうとした
大事な1500万を忘れているらしい。
「柚葉!」
俺の声に柚葉が立ち止まり振り返る。
車から降りた俺は少し近づくと、柚葉へ紙袋を放り投げる。
とっさに手を広げた柚葉は紙袋をキャッチし、その重さによろけている。
「あ……」
紙袋の中身を思い出したようだ。
「また連絡する」
ポカンと口をあけている柚葉にフッと口の端を上げて笑い、俺は車に乗り込んだ。