契約妻ですが、とろとろに愛されてます
「わぁ~ すごく綺麗じゃない」
戸惑っている私を見てお姉ちゃんが微笑む。
「すごいドレスじゃん 良く似合ってるよ」
いつもは憎まれ口を利く慎が褒めてくれてまんざらでもない気がした。
「ありがと……」
「明るい所でよく見せてよ ゆず」
お姉ちゃんが私の手を掴み、明るい居間へと引っ張りこむ。
「とても高そうなドレスじゃない」
「パーティーがあって……琉聖さんのプレゼントなの」
琉聖さんのさっきの態度を思い出してしまった。
勝手にキスして、突然止めるなんてっ。
むしゃくしゃした気分に変わり、そんなところへ慎の言葉。
「ゆず姉は美味しい料理をたらふく食べてきたわけだ」
慎が羨ましそうに言う。
「そんなに食べてないよ がつがつ食べるパーティーじゃないもん」
苛立った私は慎に八つ当たりをしてしまった。
「どうしたんだよ 機嫌悪くないか?」
「悪くなんかないっ」
悪いけれど素直にごめんと言えない。でも姉弟だからそんなのは気にしないでくれるはず。心の中でごめんねと呟いた時、お姉ちゃんが助け舟を出してくれた。
「ゆず お風呂入って寝たら?」
「……うん」
ドレスの裾をまとめて持つとお風呂場に向かった。
******
目覚まし時計がけたたましい音をたてて鳴り、目が覚めた。
「ん……」
ベッドの中で伸びをして、起き上がり床に足をつけ立った次の瞬間、立くらんで身体が揺れた。
急いでベッドに腰掛ける。
「寝不足かな……」
昨晩、琉聖さんのことばかり考えてなかなか眠れなかった。
頬に触れると、ちょっと熱っぽい気もする。寝不足のせいで身体の倦怠感が残っている。
ふと顔を上げると昨日のドレスが目に入る。
琉聖さん……。私は琉聖さんを愛し始めているのかもしれない。菜々美さんという女性と話す琉聖さんを見ていやな気分だった。ふたりの間に恋愛感情があったのもわかった。
「はぁ~」
重いため息が口から零れた。
戸惑っている私を見てお姉ちゃんが微笑む。
「すごいドレスじゃん 良く似合ってるよ」
いつもは憎まれ口を利く慎が褒めてくれてまんざらでもない気がした。
「ありがと……」
「明るい所でよく見せてよ ゆず」
お姉ちゃんが私の手を掴み、明るい居間へと引っ張りこむ。
「とても高そうなドレスじゃない」
「パーティーがあって……琉聖さんのプレゼントなの」
琉聖さんのさっきの態度を思い出してしまった。
勝手にキスして、突然止めるなんてっ。
むしゃくしゃした気分に変わり、そんなところへ慎の言葉。
「ゆず姉は美味しい料理をたらふく食べてきたわけだ」
慎が羨ましそうに言う。
「そんなに食べてないよ がつがつ食べるパーティーじゃないもん」
苛立った私は慎に八つ当たりをしてしまった。
「どうしたんだよ 機嫌悪くないか?」
「悪くなんかないっ」
悪いけれど素直にごめんと言えない。でも姉弟だからそんなのは気にしないでくれるはず。心の中でごめんねと呟いた時、お姉ちゃんが助け舟を出してくれた。
「ゆず お風呂入って寝たら?」
「……うん」
ドレスの裾をまとめて持つとお風呂場に向かった。
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目覚まし時計がけたたましい音をたてて鳴り、目が覚めた。
「ん……」
ベッドの中で伸びをして、起き上がり床に足をつけ立った次の瞬間、立くらんで身体が揺れた。
急いでベッドに腰掛ける。
「寝不足かな……」
昨晩、琉聖さんのことばかり考えてなかなか眠れなかった。
頬に触れると、ちょっと熱っぽい気もする。寝不足のせいで身体の倦怠感が残っている。
ふと顔を上げると昨日のドレスが目に入る。
琉聖さん……。私は琉聖さんを愛し始めているのかもしれない。菜々美さんという女性と話す琉聖さんを見ていやな気分だった。ふたりの間に恋愛感情があったのもわかった。
「はぁ~」
重いため息が口から零れた。