**吸血鬼と暴走族**[完]


「どうかなさったんですか?」


ドクンッッッ


…あの銀髪、あの瞳、あの顔、あの声…


……間違いない………


こいつが彼奴の……


「…其処に座ってる奴は誰だ?」


茶髪が俺の存在に気づく


俺はソファーから立ち上がった


「ぁあ、こいつは「俺の名は冷音。」


……だ。


こいつはお前らと同じ1年だ。


仲良くしてやってくれ。


安心しろ。こいつは普通の奴らとは違う。


ちゃんとお前ら自身を見てやれる奴だ。」


俺は玖遠の紹介の間にあいつらに近づいた


そして、銀髪…、神崎に近づき、左手を出した


「「「「「!!!」」」」」


「………。」


「よろしく頼む。」


俺はフードを被ったまま神崎を見上げ、小さく微笑む


神崎の身長は多分、175cm位だろう


大きくなったな…


「あっ、あぁ…。」

神崎は少し驚きながら、手を重ねる


……ほんとぉに大きくなった……


俺は少し悲しくなった


…吃驚した……


もう俺は何年間も感情を持つことは無かったからだ


…そう言えば、悲しいとはこんな感じだったな…


………懐かしいな………


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