**吸血鬼と暴走族**[完]
俺は狼夜の瞳を真っ直ぐと見つめる
冷「……お前は金龍の頂点に立ち、仲間を引っ張ると言う覚悟はあるのか?」
全「!!!」
………これだけは確認しなくちゃいけない………
もし、こいつにそんな覚悟がなかったら無理やりにでも総長の座から降ろす
狼夜の瞳が少し揺れた
狼「……分からない。
でも!!俺は何度もこいつらに助けてもらった。
だから俺も、こいつらを守ってやりたい。」
狼夜の言い終わった後の瞳は覚悟でいっぱいだった
冷「…………そうか。」
流石、彼奴の息子ってだけはあるな
狼「俺からも聞いて良いか?」
冷「ぁあ。」
狼「………お前は何でそんな事を聞くんだ?」
………どうやら、彼奴もこいつに聞いたみたいだな
当たり前か………
俺、いや、私の答えは………
冷「貴方の事が心配なのと、総長になると大切な物などちらかを天秤に乗せるときがある。
それで、金龍の皆が巻き沿いになるかも知れない。
対立するかもしれない。
それを貴方に覚悟してほしかっただけ。
貴方が大切だから、苦しんでほしくない。
………そう思っただけ。」
全「………………。」
冷「………?どうかした?」
蒼・藍「………ううん!!
やっぱり、俺(僕)が惚れただけあるなぁって思っただけだよ♪」