**吸血鬼と暴走族**[完]
年月が流れ、俺は中3になった
あれから俺は、小6の時に父さんの代わりに金龍に入り、総長になった
金龍の皆はすげぇ優しくて暖かかった
話が変わるが……
俺は、ガキの頃に言われたとおりに、父さんに母さんの事を聞きに、父さんの部屋の前にいた
俺は、父さんの部屋の襖の前で正座をした
「狼夜です。母さんの事を聞きにきました。」
「………入りなさい。」
少し間があったが、俺は返事をして、父さんの部屋に入り、父さんの前で正座をし、覚悟を決めた
父さんは真っ直ぐ俺を見る
「聞きたいことを言え。
包み隠さず、全て答える。」
俺は一番聞きたいことを聞く
「…貴方は今も、母を愛していますか。」
父さんは目を閉じ、小さく微笑んだ
「あぁ。俺は彼奴に出会ってから、彼奴以外の女を視界に入れたことは一度たりともない。」
……本当に愛してるんだ……
俺はちょっとでも疑った自分が恥ずかしかった
「お前に一つ言っておこう。」
「はい。」
「…………お前の母は
吸血鬼だ。」