**吸血鬼と暴走族**[完]






年月が流れ、俺は中3になった


あれから俺は、小6の時に父さんの代わりに金龍に入り、総長になった


金龍の皆はすげぇ優しくて暖かかった


話が変わるが……


俺は、ガキの頃に言われたとおりに、父さんに母さんの事を聞きに、父さんの部屋の前にいた


俺は、父さんの部屋の襖の前で正座をした


「狼夜です。母さんの事を聞きにきました。」


「………入りなさい。」


少し間があったが、俺は返事をして、父さんの部屋に入り、父さんの前で正座をし、覚悟を決めた


父さんは真っ直ぐ俺を見る


「聞きたいことを言え。


包み隠さず、全て答える。」


俺は一番聞きたいことを聞く


「…貴方は今も、母を愛していますか。」


父さんは目を閉じ、小さく微笑んだ


「あぁ。俺は彼奴に出会ってから、彼奴以外の女を視界に入れたことは一度たりともない。」


……本当に愛してるんだ……


俺はちょっとでも疑った自分が恥ずかしかった


「お前に一つ言っておこう。」


「はい。」


「…………お前の母は



























吸血鬼だ。」


< 32 / 224 >

この作品をシェア

pagetop