**吸血鬼と暴走族**[完]


私は、お父様の為に色んな事を止めた、変えた


でも、お父様は変わった


最近と言う最近ではないが、お父様は、つまり、我が血族は、我を道具のように扱うようになった


馬鹿げた話しだ


力の制御をさせられ、一人称も変えさせられ、ましては、性格まで変えようとする


性格まで変えよいとする我が血族の思考が全く読めんし、何より、あの女男(おんなおとこ)が一体我が血族と何か関係があるとするならば、それはきっと……


我の存在は只の道具、玩具、忠犬、身代わりみたいなものだろう


我はそこまで馬鹿ではない


それぐらい、少し脳を活発化させたらすぐに分かること


でも、我が血族に聞いた理由は……


真実はどれで、作り話は一体どれなのかを、本人に聞きたかった


まぁ、無理だったが


我の考えは、あの女男が本物の我の血族であり、偽物の血族はあれと言うわけだ


そして、あれが我の血族を殺し、何らかの企みで、我を娘同然に育てた、と言うわけだが


我には、どれが誠でどれが嘘かなど、判るはずがない


何故なら、この戦国時代には嘘と偽りと強者しかいないからだ


今、我の居る場所は次元が少し歪んでいるからなのか、周りには何もない


勿論、生命全部が


言い表すならば〔無〕


それ以外思い付かない


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