**吸血鬼と暴走族**[完]


作)500歳設定なので、昔の人の口調です


作)本当は(>ω<)


それにしても、100年間ずっと家に籠もりっきりだったからな


そろそろ外の世界に行ってみるか


我は屋敷の者に一言言って、無の外へ出て、力で膜を張り、力を解放した


すると、肩までだった髪が腰ぐらいまで長くなり、瞳の色は紅色に染まった


我は力を解放すると銀色の髪を靡かせ、目を閉じると、異空間の中へと入った


目を開くと、周りには緑色の木々が立ち並ぶ


我は木の上に座って、黒い空に輝く満月を眺める


ス「~~♪~~♪~~♪~~♪~~♪」


我は懐かしい歌を口ずさんだ


すると、周りにいた生き物たちが我に寄り添う


生き物たちは、心地良さそうに我の歌を聞く


ガサガサ


少し離れた茂みの方から人間の気配を感じた


生き物たちも人間の気配を感じ取ると、森の奥の方へと逃げた


我は人間何ぞに興味がなかったから、再び満月を見上げる


茂みから現れたのは、着流しをした見目麗しい青年だった


男は右目を髪で隠しているが、隙間から包帯が見えた


思わず我は目を奪われた


……何故人間何ぞに……


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