**吸血鬼と暴走族**[完]
男には我の姿が見えないため、気付かれないように男を見つめる
そして、また再び満月を見つめるが、どうしても男が気になった
見える左目からは、絶望と闇に染まった瞳
………決めた
彼奴を主にしよう
我は遊び心でそんな事を思った
ス「おい、其処の人間よ。」
「!!!!!」
男は上から聞こえた声に戸惑いを感じながら、上を見る
我は木を飛び降り、男の前に立つ
ス「我が名は、スノウィン・サランレイ・オティオン。
お前の名は?」
男は驚いた顔からすぐにすまし顔に戻った
雷「……俺の名は雷斗だ。
お前……、何者だ?」
雷斗は我を警戒しているのか
睨みながら問いかける
ス「我は吸血鬼だ。少し退屈にしていてな。
この土地に足を踏み入れたと言うわけだ。
理解していただけたかな?」