**吸血鬼と暴走族**[完]
雷斗は一つ溜め息を付き、左腕を抱えながら木に背中を預け、座り込んだ
すると、一度鼻で笑った
雷「フッ。殺したければ殺せ。
どーせ、永くはない生命(いのち)だ。
今、死のうが死ぬまいが、時間の問題だ。
それならば、今死んだ方が清々するというものだ。」
………なるほど
こいつ、もう永くはないのか
何故か心の何処かで少し悲しんでいる自分がいた
………っっ!!!
ならば……っっ!!!
ス「ならば、我の血を飲み、我と契約しろ。
我の血を飲めば、おぬしと我は一心同体。
2人で1人の存在になりうる。
我は自由になれる。
おぬしはまだ生き続ける事が出来る。
どうだ?乗るか?」
………何故だ?
何故かこいつに死んでほしくないと思った
初めてだ………
こんな悲しくて、暖かい気持ち
ス「どうする?」
雷斗は数秒我の顔を見つめると、優しく微笑んだ
雷「フッ。良いだろう。その賭乗った。」