**吸血鬼と暴走族**[完]
ス「(ニヤ 契約成立。」
我は男に近寄り、男のはだけた着物から見える胸に牙を立てた
プツッッ
雷「っっつ!!」
雷斗は少し顔を歪めたが、雷斗は我の髪を優しく梳く
我は牙を胸から抜くと、小さな刻印が浮かび上がった
ス「これで我はおぬしの物。おぬしは我の物だ。」
雷斗の胸から伝う血を舐めとる
雷「……そうか。俺はまだ、こんな汚い世界に居なくてはならないのか……。」
ス「…………嫌なのか?」
我は首を傾げながら聞くと、雷斗は優しく微笑み、我の頭を撫でながら言う
雷「いや。お前に縛り付けられるんなら、こんな世界に居てやっても良いだろうな……。」
ス「??」
我はまだ、雷斗の言った言葉の意味が分からなかった
だが、我はそんな事は気にしなかった
ただただ、雷斗と居る時間を楽しく、大事にしていたかった