**吸血鬼と暴走族**[完]
ガサガサガサ
こっちに来る人間の気配を感じた
…………一人か………
我は笑いのを止め、気配のする方を見つめる
そして、ゆっくり立ち上がりその場を去ろうとすると
月夜に座ったまま手首を掴まれた
冷「………何だ?」
我は月夜を見ずに前だけを見る
月「…………また、明日も此処で一人で待ってる。」
月夜はそれだけ言うと、手を離した
我はすぐにその場を離れた
森を抜けると、1人のスーツ姿の眼鏡をかけて長身の男が我を見つめていた
冷「マリオネットが何の用だ。」
作)マリオネットとは、操り人形って意味だよ~ん♪
マ「ジャック様、旦那様がお前に伝言だ。
「お前に真実を話す。近々帰ってこい。」との事だ。」
フッ
冷「…何を今更。」
我は男に殺気のこもった睨みを向けた