ヤンキーガール×ヤンキーボーイ


「……見てたの?」






「だって夏希ちゃん幹部だろ?」









……旭詩音。








踊り場にいた。









小さく作り笑いを浮かべながら手すりにもたれて煙草吸うそいつは……






正直これだけ言うとどこのイケメンだよってなるけど、






たぶん、あたしのことが大嫌いな人。








そうと知りながら





「ああ、そう……どうだった?」





感想もとめてるあたしも自分のことが嫌いなのかもしれない。








「どうだった……か。





相変わらず可愛かったぜ★」







「そんなの聞いてないし」








こいつ実は連夜なみにウザいよね。






階段をあがって詩音のとこまでいくと、そいつは小さな作り笑いをしたままあたしに言った。






「認めねぇから」







きいたことないような低いその声にちょっと体に震えが走った。

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