ヤンキーガール×ヤンキーボーイ
「ん?」
アパート前にとめられた、黒いリムジン。
それに寄りかかるように立ってたのは、他でもない、龍だった。
「こんな早くからここにいたんですか?」
「ん。」
うなずく龍。
じゃまさか朝のクラクションはこいつか?
「あたしあいにく今日は溜まり場にいく気分じゃないんだよね。」
「いいから、いくぞ。」
龍はため息をつくあたしの腕を乱暴につかんで車の扉を開けた。
「ちょっと龍!そんな乱暴に腕をつか……ま……ない……」
あたしは目を見開いた。
と同時にバタン!と扉が閉まる。