ヤンキーガール×ヤンキーボーイ
そして龍の姿勢をたださせて、龍の頬を両手で挟んでまっすぐ目を見てあたしは言う。
「そういうのは吹雪とかにしなさい。
仲間にむける殺気じゃないの。分かる?」
最後に口調をするどくすると、龍は気まずそうに目をそらした。
「まー夏希ちゃん、そのぐらいにして、
どーすんの?下着」
「あ、そうだ」
詩音に言われたあたしは今度こそ寝室にむかう。
ベッドの隣にある小さなタンスの上に、あたしのバッグがあった。
面倒なのでそれごと持っていく。
そこで、まだ飛龍の奴らとメアド交換してないことに気づいた。
……なにかと不便になりそうだし、しとこうかな。
リビングに戻ると、連夜が一人でソファに腰かけていた。
「……あれ?二人は?」