ヤンキーガール×ヤンキーボーイ
「タラシは風呂で龍は便所」





連夜はチラッとあたしを見ていった。





うわ、簡潔。





まぁシンプルイズザベストとも言うけどさ。






「……あっ、そう。



とりあえず行こうよ」






すると連夜はためらいがちにこう言った。





「いや……お前、やっぱ龍と行け」





「なんで?」





「良いから黙ってそうしてろブス!」





「なっ……だからブスって呼ぶなって「言うこときいとけ」」





「はぁっ?!ちょっと待ってよ」






「おら龍、つれてけよ、俺マジ忙しいから」





テレビをつけながら言われた。





振り返ると龍が後ろにいた。





「夏希、行くぞ」





「……分かったよっ」






連夜って腹立つなぁ、意味わかんないし!






モヤモヤする気分をおさえて龍と家をでた。



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