ヤンキーガール×ヤンキーボーイ
「夏希、「はい、すわりないそこ」
リビングルームにヤツらが入ってくるなり、あたしはピシッと床を指差して正座のまま言った。
「……は、」
「座りなさい」
そいつらをキッと睨む。
単純な巧とバカな連夜はオズオズとあたしの目の前に正座する。
「龍。亮平。詩音。座れ。」
鋭く言うと、詩音と亮平はヤレヤレという感じで座り、龍は首をかしげながら座った。
腹立つ。
あたしがイライラしてんのが分かんないのか、こいつら。
「説明してもらいましょーか」
ジロリ。
たまたま目の前にいた連夜を見ると、連夜はサッと青くなってピシッ!と詩音を指差した。
「い、言い出したのはこいつだからな!俺関係ねえし!!」
「ちょっとやめてもらえるー?
ノリノリであれ借りてきたの連夜くんじゃないの」
「お前がこいつの感じる顔みてぇって言い出すからだろ!!」
「うるさい」
ヒッとヤツらの喉がなった。