ヤンキーガール×ヤンキーボーイ

4日目


「疲れた……」





「オルァァッ!!」





「よっ……と、」





あたしが避けると、襲ってきた男は壁にぶつかった。





倒れるそいつ。






バカだろ。






「あー、今、何時だろ……」






ケータイの電源をつけて、時計をみて、すぐ消す。





「……もう2時……」






もう倉庫をとびだしてから30時間、寝てないことになる。







「もういーや、今日もオールナイトで。」






あくびをしながら、フラフラと路地裏を突き進んだ。





この30時間で、族を2つ潰した。





食い逃げを計5回した。






情報屋とタイマン張った。








もう、それで倒れないとか、







あたし、神と化したよね、マジで。







だけどやるべきことしたし、




あとはいまごろあたしを「逃げたヤツ」だと思ってるだろう飛龍の奴らに言うだけ。








ドンッーーー。







「いた、」






「いまぶつかったよなぁ、ああん?ごめんなさいはぁ?」






「……はぁ……」






だるいよーーー。





もういいよーーー。




萎えたよーーー。
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