ヤンキーガール×ヤンキーボーイ
「その声で言われると怖ぇわ」
ケタケタ笑うマスター。
いや、わざと低くしてんだから当たり前だし。
あたしはため息をついて店の奥に入ってく。
「寝床借りる」
ここって店員専用のベッドがあるんだよ。
チョー便利ー。
すると、
「おい、ちょっと待てい」
肩をつかまれた。
「なに」
「いやそれ人に頼むときの態度ちゃうやろ。」
「いーじゃん」
ダルくて眠くて頭が働かない。
「お前まさかこんな久しぶりなんに寝床探しにきたんか?
ちゃうやろ?」
「ちゃくない」
「ちゃくないちゃう。こんな久しぶりに会うたのに、」