ヤンキーガール×ヤンキーボーイ

5日目

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「マスター、ありがとう、いい湯だった」



「おー、ちょっと店出すの手伝えや」




「あ、うん」




あたしはすっかり乾いた髪を軽く手でとかしながら机をふいているマスターからアルコール消毒用の濡れティッシュを受け取った。




今はまさかの7時ちょっと前だ。





睡眠時間3時間でマスターのお手伝いしてるとかあたしホントに素晴らしいと思う。





自分でもどっからこんな元気がわいてくるのか不思議に思うよ。






店を出す準備が終わると、あたしはこのまま飛龍の倉庫に行くつもりだとマスターに言った。





マスターは手をとめてなんとも言えなさそうな表情であたしを見た。





「お前、あれ言うのか」





「言うよ。」






「あれは俺ら翔馬や飛龍の奴らが隠しとおしてきた事実なんや」





「うん知ってる。だけど誤解されたままなのって見てるこっちがいらつくから。



絶対言う。」





「知っとるし。」






あたしがなにか決めたときは、なに言っても無駄ってわかってるから。






あたしはいじけ顔のマスターをみて、小さく笑った。


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