ヤンキーガール×ヤンキーボーイ
「いつか手合わせしたいねえ」
「……いつかな」
「なんか龍くん無愛想だなぁ?
もっと巧を見習いなさい?」
「お前が馴れ馴れしすぎる」
「なんで、別に固くなる意味もないじゃん」
龍はあたしのそれには答えず、自分のバイクらしきものに近づいた、……て、え、ちょっと待ってこれ龍のバイク?
「でっかぁぁっカッコいいーっ!!」
このメーカー!
すんごい欲しかったやつじゃーんっ!
「いいなーっ」
「乗れ」
龍はあたしの興奮なんて構わずにエンジンをふかしはじめた。