ヤンキーガール×ヤンキーボーイ
「だから固くなれと?」
「……そういう意味じゃない」
「そういう意味でしょ」
「まあ。」
まあって。そうなんかい。
あたし敬語とか無理なんだけどなぁ。
その時、あたしは気づいた。
「あ、ねぇ、つけられてるよ」
どうやら変な神経だけはなまってなかったらしい。
あたしたちのバイクは、変な黒い車につけられていた。
「……チッ。撒く。」
「どうぞあたしにお構いなく。」
あたしは龍の腰にさっき離した片手をそえてニッと笑った。