ヤンキーガール×ヤンキーボーイ
ていうかなんで男の龍が男のカツラを?
そんな髪量少ないわけじゃないのに。
ハッ、まさか普段からカツラなのか?
だとしたら……
ガチャ、ドアが開いた。
「ん、これでいいだろ」
龍が差し出してきたウィッグとカツラをサッと受けとる。
「あっありがと!ごめんなさい、本当にごめんね。
ありがとう。
ねぇ気にしちゃだめだよ、龍。
髪なんてすぐ生えてく「俺はカツラじゃねぇ」」
見ると龍はものすごく不機嫌そうに眉をよせてあたしをにらんでいた。
カツラじゃ……ない……だと?
「え……じゃあどうして……」