ヤンキーガール×ヤンキーボーイ
「付き合わない」んじゃなく、「付き合いたくても来てくれない」んだ。
確かに龍ってムスっとしてるしたまにしか感情表現しないよね。
「まぁいんじゃない、個性で」
「……は?」
「あたしもっと無愛想な人と付き合ってたからあんま怖いって感じないなー
龍は龍でいいよ、やっぱり。
飛龍の人達は龍が好きでしょ?」
あたしがきくと、龍は「ん、ん……」と曖昧にうなずいた。
「ならいーじゃん!!」
「いっ」
「あ、ゴメン」
また癖がでた。
光輝が弱音吐くときいつもバシッ!って背中たたいちゃうんだよね、しっかりしてほしいし。
「分かってくれてる人がいるんなら、充分だよ。
友達100人できるより、分かってくれる人が1人いたほうが、あたしはいいなぁ」
あたしがいうと、龍は「そうか。」って小さくいった。
心なしか笑ってる?ような気がする。
……何がしたいかあんまよくわかんなかったけど、いっかー。
そうこうしてるうちに、溜まり場についたらしい。