ヤンキーガール×ヤンキーボーイ
「そういうこと。夏希ちゃん頑張れよーうっ」
詩音はケラケラ笑いながら部屋を出ていった。
「え、待ってよ。
え?誓い?自己紹介?意気込み?え?」
そんなんやんの?は?
「チッかったりぃな
なんとかなんだろ、適当にやれよ」
といいながら蓮夜も出ていってしまった。
いや、適当にやれよって……ふざけてんのか?
「大丈夫だよ、なっちゃん!
俺も緊張したけど、あれが終わればネタになるから!」
ニコッとしてそう言いながらあたしの背中をポンポンしてから巧も部屋から出ていった。
え、ネタにされちゃうの?
やめてよマジで。
「夏希。」
希望の星、龍はジッとあたしを見ていた。
「龍、助けてよ。
きいてないよそんなの」
ついすがりつくようなことをしちゃう。
人前で話すのホント無理なんだけど。