ヤンキーガール×ヤンキーボーイ
言われて見渡すと、一番前だけ舞台みたいになってる上、真ん中に壇があることに今更気づいた。
すごい、体育館みたい。
舞台の上、壇の隣で龍と巧がなにやら話してる。
だけど旗は見つからなくてキョロキョロ。
「旗どこ?」
「今日はサルが持ってる。あそこにたてば大丈夫」
うーんと、じゃあ舞台に立てば見えるってことかな?
まぁなんとかなるか。
「分かった」
「頑張れ、夏希ちゃん。
きっとできるって信じてるぜ★」
詩音はポンポンと背中を叩いてくれた。
あたしと詩音が舞台にのぼると龍たちが話をやめてこっちを見た。
「やっぱ緊張する」
あたしがそう言って両手をさすっていると、
「隣にいる。」
龍はそう言って微笑んだ。