ヤンキーガール×ヤンキーボーイ
なんだかものすごく安心した。
あたしが龍に笑い返すと、龍はいきなり顔をそむけて、
「壇に登れ」
言われて壇に登る。
さっき言った通り、龍は隣にいて、巧と詩音はあたしたちの後ろでスタンバイした。
見渡すと、みんながあたしを見てなにやら話し合ってた。
一番後ろにまだ旗を地面におろしてる蓮夜がいた。
あくびしてやがった。
「静かにしろ。」
龍が言うと、一気にシーンとした。
なんか……総長だ。
「これより入族する者からの挨拶をはじめる。
名前を言え。」
「山川夏樹」
男子ということなので、声を低くする。
「旗を見ろ。」
龍がそう言った時、パサッと旗があがった。
と思ったら蓮夜が三メートル級の旗もって振り回しはじめた!
え、すげぇなあいつ!