ヤンキーガール×ヤンキーボーイ
龍はチラ、とあたしを見るとすぐ言った。
「許可する。」
「はっ!?あんたなにいってんの!?」
「夏希ちゃんいまは胸はっとけ!」
飛びかかろうとするあたしを必死でとめる詩音と巧。
ガシッ!と詩音に右腕つかまれた。
いや、待てってっ!
「総長!顔見せはいつやるんすか!?」
「傘下は明日からだ。
飛桜はてめぇらが知ってるとおり、喧騒中だ。
紹介はまた今度する予定だ。
他。」
ざわざわしてるけど手はあがらない。
待てぇぇぇ龍おらぁっ!!
「ないなら解散」
「「「あざーっした!」」」
みんなが散り散りになった。
あ、挨拶終わったんだ……、
「っていやちょっとてっつってんだよハゲ龍!!」
龍が首をかしげてあたしを見る。
[俺なんかした?]みたいな目。
「龍ぅぅぅっ?!」
「落ち着け、なっちゃん!」
「夏希ちゃん、ひとまず幹部室いこう」