ヤンキーガール×ヤンキーボーイ
「龍!なに勝手にタイマン許可しちゃってんのこのクソジジィ!」






幹部室にて。






ガラスの机をバンッ!っとたたく。







「うわっなっちゃん落ち着いて!」







「夏希ちゃん、龍さんが心配なのは夏希ちゃんじゃなくあいつらだよ」








詩音がニコニコしながら言った。







「はっ?なんでさ?」







ポカンと詩音を見ると、そのとなりにいた蓮夜がわざとらしくおっきなため息をついた。







「バーカ、てめぇとタイマンはったらあいつら寿命が持たねぇだろ!」






「うー」







……事実そうかも。







あたし飛龍の誰にも負けない自信あるし。







「まぁ、意気込み自体はサイコーだったぜ?夏希ちゃん★」








「よくわかんねぇ自己アピール含めな!」







「うっさい!あれは口が勝手に動いただけだ!!



そういうあんただって途中で旗落としそうだったくせに!!」








あたしがそう言うと、蓮夜がハッとした顔をした。

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