オズと霧の浸食過程
セブンスダヴリュ大通りの井戸端にて。
「あら、マーシー。久しぶりね!」
「久しぶり!今日は嫌な天気ね。一雨降りそう」
「ヤなのは天気だけじゃないわよ。リンカさんのところのお子さんの話、聞いた?」
「え?なになに?聞いてない!」
「ちょうどよかった!リンカさん、マーシーにも話してやってよ」
「あのね、今日、あたしの息子があの魔女に会ったんですって。それで、魔女ったら大通りの真ん中を歩いてるもんだから、息子たちが制裁を加えたのよ」
「まあ!ご主人に似て、息子さんも正義感たっぷりね。きっとご主人みたいな立派な自治官になるわよ」
「やだ、もう!そんな話じゃないったら!……そしたら、魔女、なんて言ったと思う?」
「なんて?」