オズと霧の浸食過程
オズはこぢんまりとしたお手製の庭に、
トマトがなっているのを見つけた。


「……あ!」


赤いトマトに混じって、
黄色いトマトがポチリとなっている。


けれどもトマトは、そんな色の違いなど気にも留めずに堂々と共に実をつけている。



赤色のトマトと黄色のトマトが、とても仲良さそうに寄り添っていた。



その光景をぼんやり眺め、しばらくしてオズは思い出したようにまた歩き出した。




「行かなくちゃ」




オズは向かう。いつの場所へ。






霧が吹き出る、あの崖へ。


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