陛下と呼ばれましても
『コウキっ!?お前今どこ――』
「ごめーん、コウキ君とやらじゃない」
『ああ!?誰だてめえコウキはどうした!?』
「えーとですね、無事です。ただ脚折ってるから向かえに来て。なんか岸工の基地みたいなトコ。あ、相手はボコっといたから」
はい問答無用通話終了。
「じゃコウキ君、ばいばい」
「おい、待っ……!リュウっ……!!」
「ばいばいっつったろがよ寝てろ」
ダメージ増えない程度に鳩尾に爪先を入れると、コウキ君とやらは静かになった。
うん、壮観。
30人やそこらいるよな、皆ぶっ倒れてる。
「ははっ……」
あー楽しい。