異国で咲く花
リズナータは封印がとけたばかりで、完全な悪魔の力が発揮できないといちこだけにうちあけていた。
しかも、魔界ではない世界のため、いちこの心臓パワーをほんのちょっともらいながら回復しているのだという。
そうやって回復を続けて、人間の世界でいうところの1年がたてば晴れて完全復活となるらしい。
「ありがとね、リズ。」
「なんで、いちこに礼を言われる必要があるのだ?」
「だって、そんな大切なことをうちあけてくれたってことは、私はちょっと信用されてるってことでしょう?
何だかうれしくって。」
「バカか・・・うっかりとおまえに死なれちゃ困るから言ったまでだ。
もし、おまえが1年以内に死んじまったら、俺だってタダではすまない。
もう本もなくなったしな。
力がもどらない悪魔はどんどん力が落ちていき、しまいには低級な魔族に食われて魔力吸い上げられて終わりなんだよ。」
「それだってすごく大切なことなのに・・・。
リズは優しい悪魔さんだね。
私の心臓、大切にしなきゃ。
1年は無茶しないで、自分の体を大切にするように努力する。
あ・・・あれ?リズ・・・私のことおまえって?
たしか会ってすぐはあんただったのに・・・。
すごく見下げられちゃったのかな。」
「ん?おまえの方が合ってると思ったから・・・。
っていうか、おまえは人間のあいつらからおまえって言われてるじゃないか。
それにならってやってるだけだ。
俺様から見ればおまえで十分だ。は~ははは。」
「なんか偉そぶってる・・・。」
「おぃ、偉そぶってるではないぞ。
俺は偉いんだ。魔王の弟君なのだからな。
おまえのようなドジで異世界へ飛ばされたようなドンクサイ人間とは違うのだよ。ふふふ。」
「バカッ!」
「うわっ・・・ピアスをこするなよ!あっ・・・やめろって・・・うっ」
いちこがピアスを軽くこするとリズナータは実体が消滅して、ピアス内へと閉じ込められるのだ。
(ちょっとだけ友達になれそうかなって思ったのに。)
コンコン・・・
「はい、どなたですか?」
「晴海よ。七杜からの連絡を伝えるわ。」
「はい、どうぞ。何でしょう?」
七杜の伝言内容は、リズの力を試すため練習試合のようなことをしたいということだった。
退治屋のメンバーと戦って、魔力や体術の力を見ておきたいらしい。
「じゃ、今夜は早く休んで。
明日は早めに朝食をすませて、8時には河原に来てちょうだいね。」
「はい、わかりました。おやすみなさい・・・」
(リズのテストかぁ・・・ってあれ?
あっ!リズを出さなきゃいけないけど、私・・・どうやって呼び出せば?
あのときは、怖くて泣いてしまったけど、どうしたらリズは出てくるのかしら?)
「あ~~~どうしよう。わかんない・・・呼びたいときには呼べないの?
うそぉ!困ったわ。もう・・・うぇーーーん!」
ボンッ!!!!
「それだっ!おまえが泣けば俺が出てくる。」
「泣くの?でも泣きたくなかったら?」
「泣けばいいだろ。」
「だって明日なんて泣きたくないのに呼び出さなきゃいけないんだよ。」
「仕方ねぇなぁ。
あんまりこれは言いたくなかったんだが・・・」
「じゃ、言わなくていいよ。何とか泣くようにするし。」
「おぃ。ばっさり止めるな!
泣けない時困るのはおまえだろうが!」
「だって言いたくないんでしょ?」
「耳をかせ・・・。」
「うん、何?うん・・・えっえええーーーー!
胸を押さえて、愛してるってうそぉ!
そんな・・・悪魔って愛なんてありえないでしょう?
憎しみとか、恨みとか、破壊とかじゃないの?」
「あのなぁ、おまえと俺は1年間一心同体な仲なんだぞ。
しかも俺様のパワーはおまえの心臓だ。ハートだ。
ハートを熱くするのは、愛だろ!」
「ま、まぁ・・・そうだけど。」
しかも、魔界ではない世界のため、いちこの心臓パワーをほんのちょっともらいながら回復しているのだという。
そうやって回復を続けて、人間の世界でいうところの1年がたてば晴れて完全復活となるらしい。
「ありがとね、リズ。」
「なんで、いちこに礼を言われる必要があるのだ?」
「だって、そんな大切なことをうちあけてくれたってことは、私はちょっと信用されてるってことでしょう?
何だかうれしくって。」
「バカか・・・うっかりとおまえに死なれちゃ困るから言ったまでだ。
もし、おまえが1年以内に死んじまったら、俺だってタダではすまない。
もう本もなくなったしな。
力がもどらない悪魔はどんどん力が落ちていき、しまいには低級な魔族に食われて魔力吸い上げられて終わりなんだよ。」
「それだってすごく大切なことなのに・・・。
リズは優しい悪魔さんだね。
私の心臓、大切にしなきゃ。
1年は無茶しないで、自分の体を大切にするように努力する。
あ・・・あれ?リズ・・・私のことおまえって?
たしか会ってすぐはあんただったのに・・・。
すごく見下げられちゃったのかな。」
「ん?おまえの方が合ってると思ったから・・・。
っていうか、おまえは人間のあいつらからおまえって言われてるじゃないか。
それにならってやってるだけだ。
俺様から見ればおまえで十分だ。は~ははは。」
「なんか偉そぶってる・・・。」
「おぃ、偉そぶってるではないぞ。
俺は偉いんだ。魔王の弟君なのだからな。
おまえのようなドジで異世界へ飛ばされたようなドンクサイ人間とは違うのだよ。ふふふ。」
「バカッ!」
「うわっ・・・ピアスをこするなよ!あっ・・・やめろって・・・うっ」
いちこがピアスを軽くこするとリズナータは実体が消滅して、ピアス内へと閉じ込められるのだ。
(ちょっとだけ友達になれそうかなって思ったのに。)
コンコン・・・
「はい、どなたですか?」
「晴海よ。七杜からの連絡を伝えるわ。」
「はい、どうぞ。何でしょう?」
七杜の伝言内容は、リズの力を試すため練習試合のようなことをしたいということだった。
退治屋のメンバーと戦って、魔力や体術の力を見ておきたいらしい。
「じゃ、今夜は早く休んで。
明日は早めに朝食をすませて、8時には河原に来てちょうだいね。」
「はい、わかりました。おやすみなさい・・・」
(リズのテストかぁ・・・ってあれ?
あっ!リズを出さなきゃいけないけど、私・・・どうやって呼び出せば?
あのときは、怖くて泣いてしまったけど、どうしたらリズは出てくるのかしら?)
「あ~~~どうしよう。わかんない・・・呼びたいときには呼べないの?
うそぉ!困ったわ。もう・・・うぇーーーん!」
ボンッ!!!!
「それだっ!おまえが泣けば俺が出てくる。」
「泣くの?でも泣きたくなかったら?」
「泣けばいいだろ。」
「だって明日なんて泣きたくないのに呼び出さなきゃいけないんだよ。」
「仕方ねぇなぁ。
あんまりこれは言いたくなかったんだが・・・」
「じゃ、言わなくていいよ。何とか泣くようにするし。」
「おぃ。ばっさり止めるな!
泣けない時困るのはおまえだろうが!」
「だって言いたくないんでしょ?」
「耳をかせ・・・。」
「うん、何?うん・・・えっえええーーーー!
胸を押さえて、愛してるってうそぉ!
そんな・・・悪魔って愛なんてありえないでしょう?
憎しみとか、恨みとか、破壊とかじゃないの?」
「あのなぁ、おまえと俺は1年間一心同体な仲なんだぞ。
しかも俺様のパワーはおまえの心臓だ。ハートだ。
ハートを熱くするのは、愛だろ!」
「ま、まぁ・・・そうだけど。」