宛名の無いlove letter
私は今、水面と一体になっている。
ひたひたと肌に吸い付く水面。
表面張力の虜と化した。
風が吹く。
水面と共に私もなびく。
今度は私が水面を乱した。
パシャ パシャ
パシャッ
風が起こした乱れと相殺させる。
他愛もないあそび
今度は砂丘に体を預ける。ボディラインに沿って纏わりつくそれは、私の水分を奪い体の隙間を満たした。
焦がれる様な、実に情熱的な地温。
「ねぇ、あなたは一体何に恋してるのかしら?」
体を起こし、私は地球にそっと教える。
全身を大きく揺らし、指で描いた。
メッセージ。
サラ…サラサラ…
地球は頷く様に、その波紋をゆっくりと全体へ広げてゆく。
「うふふ。」
私はこうやって、地球とコミュニケイトしてるんだ。
「気持ちいい…」
耳元を風が通り抜けた。
完
ひたひたと肌に吸い付く水面。
表面張力の虜と化した。
風が吹く。
水面と共に私もなびく。
今度は私が水面を乱した。
パシャ パシャ
パシャッ
風が起こした乱れと相殺させる。
他愛もないあそび
今度は砂丘に体を預ける。ボディラインに沿って纏わりつくそれは、私の水分を奪い体の隙間を満たした。
焦がれる様な、実に情熱的な地温。
「ねぇ、あなたは一体何に恋してるのかしら?」
体を起こし、私は地球にそっと教える。
全身を大きく揺らし、指で描いた。
メッセージ。
サラ…サラサラ…
地球は頷く様に、その波紋をゆっくりと全体へ広げてゆく。
「うふふ。」
私はこうやって、地球とコミュニケイトしてるんだ。
「気持ちいい…」
耳元を風が通り抜けた。
完