幸せの配達人





しばらくして
たくさんの従者を
引き連れた王様が
来ました






『そなたがクレアか?』




王様は
髪が真っ白で
お腹がぽっこりした
おじさんでした






【はい。王様】




クレアは
ひざまずいて
答えます






『今日来てもらったのは
そなたのことについてじゃ』




王様は
ひげをさわりながら
話します





『わしの息子が
そなたを好きじゃと
言うておる』




王様の息子

すなわち
王子です

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