Love@sea


うるさ…



俺は早く朱莉に会いたいんだよ




俺を囲む女達を振り払って朱莉を探す




「ちょっとぉ!待って下さいよぉ!」




あ、見つけた。




「朱莉!」


「あ、はるきー」




ぶんぶん手を振って人ごみの中を走ってくる。




あーあ、絶対転けるよ



そう思ってたら


俺の目の前で派手に転けた。




それを片手で受け止めて


抱き寄せる。




「はる…き?」


「てことで、俺、彼女と来てるんで。じゃ。」




女達に見せつけるようにして


その場を去った。




もちろんしっかりと


手を繋いで。

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